特定看護師の特定行為研修が見直しされる
あなたもキャリアアップとして特定行為研修を受けて特定看護師になりませんか?
はじめに
特定看護師の制度は、2015年10月に政府が始めた制度です。
法律上では「特定看護師」という資格はないのですが、
「特定行為研修を修了した看護師」は「特定看護師」と呼ばれているのです。
特定行為研修を受けて特定看護師になると、
医師のいないときでも医療行為ができる
のです。
特定の医療行為とは、
- 気管カニューレの交換
- インスリンの投与量調整
など、38の医療行為です。
特定看護師の特定行為研修が見直される
特定看護師の制度は2015年10月に開始された制度で、
厚生労働省は10万人の特定看護師を養成する目標を掲げています。
厚生労働省による「2014年衛生行政報告例(就業医療関係者)」によれば、
2014年末における就業看護師数は108万6779人ですから、
看護師の約10人に1人を特定看護師に育成しようとしているのです。
詳しく見る ⇒ 特定行為研修を受講して特定看護師になる
この背景には医師不足があり、看護師も積極的に医療行為に参加できるようにしようというものです。
しかし、、、
2018年9月末時点で特定看護師は1,206人しかいないのです、、、。
厚生労働省は特定行為研修を見直し、
受講しやすい内容に変更することを提案しました。
厚生労働省は2018年10月に開催された、
医道審議会の保健師助産師看護師分科会「看護師特定行為・研修部会」において、
特定行為研修の内容の一部を見直すことを提案したのです。
見直しの内容は、
- 在宅などの領域ごとに「パッケージ化」するなどをおこない、
- 看護師が受講しやすい内容にする
というものです。
厚生労働省では、
団塊の世代が75歳以上に達する2025年までに、
特定行為研修を修了した特定看護師を10万人以上にする目標を掲げているのですが、
- 看護師として働きながら研修を受けるには時間的な負担が大きい
- 特定行為研修の内容が重複したりしている
するなどの問題があるとして見直しをおこなっているのです。
さらに、
看護師特定行為・研修部会における、
- 特定行為区分には慢性期医療としてまとめたものがあれば良い
- 共通科目についてスリム化できる可能性がある
などの意見もくみ入れ、
厚生労働省は、
特定医療研修の区分や内容を見直すとしたのです。
具体的な見直しの内容は、
2018年末までにまとめられ、2019年4月以降に各都道府県に通知される予定ですが、
- 在宅、慢性期、外科などの領域における実施頻度の高い特定行為をパッケージ化する
- 共通科目や区分別科目の間で内容が重複する部分の学習時間数を減らす
- 在宅でのろう孔管理では胃ろうカテーテル交換と膀胱ろうカテーテル交換に分ける
などが提示されています。
まとめ
厚生労働省では2025年までに特定行為研修を受けた特定看護師を10万人以上にするという目標を掲げています。
特定行為研修を受けた特定看護師は医者がいない状況でも、
- 気管カニューレの挿入
- 胃ろうカテーテル交換
- インスリン投与量の調整
など、38の医療行為ができるのです。
厚生労働省では特定行為研修の見直しをおこなっており、
看護師として働きながらでも受講しやすいように改革する方針を出しました。
あなたもキャリアアップとして特定行為研修を受けて特定看護師になりませんか?