看護教育はすべて4年制になるのか?

日本看護協会は、

看護師基礎教育の4年制化

に向けて努力する考えを改めて示し、

2016年5 月12 日に厚生労働省・医政局と老健局に、

看護師養成の教育年限4年 の実現

を重点要望しています。

 

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看護教育4年制化を要望

日本看護協会は、2016年6月21日に記者会見を開催し、

2016年度の重点政策などの説明の中で、

看護師基礎教育の4年制化

を強く要望し、実現に向けて国や関係団体などに理解を求めました。

 

詳しく見る ⇒ 日本看護協会・2016年度第1回記者会見

 

看護教育4年

 

さらに、

厚生労働省・医政局に、

看護師養成の教育年限4年 の実現

を重点要望したのです。

 

詳しく読む ⇒ 看護師養成の教育年限 4 年を訴え

 

日本看護協会では、

日本では団塊年代が75歳に達する2035年に迎える、

少子超高齢化社会を乗り切るには看護教育が3年では不足だ

と訴えているのです。

 

看護師教育は世界的に4年制に移行しつつあり、

アジア諸国でも、

韓国、タイ、マカオ、フィリピンでは看護教育4年制

に移行しており、

このままでは日本の看護教育は遅れをとる可能性があるのです。

 


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看護教育の4年制化の必要性

日本の3年制の看護教育の教育時間は1989年以来、27年間変わっていないのです。

2009年に、3年制の看護教育のカリキュラムが改正され、

いくつかの教育科目が追加されましたが、

  • 安心な医療提供
  • 安全な医療提供

のためには教育年限は3年では不足で4年の教育年限が必要なのです。

 

新人看護師の能力不足

2009年に3年制看護教育のカリキュラムが改正されました。

この改正では、

  • 各分野の講義や演習、実習の時間数が減少

したことから、

看護実践の教育が不充分

であることから、

 

新人看護師の能力不足

が目立ち医療安全上のリスクが高まっていると報告されています。

 

2014年の看護師が関与したヒヤリ・ハットは27,393件発生したのですが、

5,820件(21.2%)が新人看護師によるものだったのです。

 

ヒヤリハット

 

 

不安から離職する新人看護師が多い

看護師の仕事はヵ国であることから、

看護師の7割が仕事をやめたいと思っている

という調査結果もあるのですが、

看護師を1年で辞めたい

との看護師が多いのです。

 

新人看護師の離職率は減少してきているものの、

平成26年の新人看護師の離職者数は看護師養成所の72施設の卒業生に匹敵するそうなのだそうです。

 

新人看護師の離職理由は、

  1. 看護師としての能力に不安 :  17%
  2. 精神面で耐えられない   :  14%

とのことで、

 

離職理由

 

新人看護師は看護能力に不安を持っていることから、

3年制の看護教育では不充分だということから、

看護教育の4年制化は必須だと要望しているのです。

 

 

 

これから看護師を目指す方にとっては「看護教育は4年に延長されるのか?」は非常に気掛かりになることです。

  • 経済的
  • 時間的

な余裕がある方は4年制の看護教育を選んだ方が無難だと思われますが、

 

3年制の看護教育を経て看護師になってもダメだと言うことではありません。

 

看護師の仕事は学校で教わったことばかりではありません。

臨機応変に対応できるあなたの能力が求められるのです。

 

また、

看護師の職についても勉強する機会やチャンスはたくさんあるのです。

あなたのやる気があれば3年制でも4年制でも問題はありません。

 


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