あなたの働きたい病院の種類は?

看護師の就業先は当然のことながら医療施設が最も多いのですが、

  • 病院
  • 診療所

で80%をも占めているのです。

看護師の就業場所

病院と診療所とは環境が全く違いますから、

病院と診療所の違いを分かって転職することが大事です

診療所では、

新卒看護師が1年で看護師を辞める割合が非常に高いのです。

 

看護師の就業先として最も多い病院ですが、

病院と総合病院の違いはない、つまり法的には総合病院というものはないのです。

しかし、病院は、

  1. 開設者
  2. 機能や役割
  3. 規模

などによって分類されていますから、

あなたの働きたいのはどんな病院なのかを理解しておく必要があります。

 

Sponsored Link

 

病院の種類

病院の看板には、

  1. 医療法人〇〇病院
  2. 〇〇市立病院
  3. △△病院

などがありますが、

病院という名称を勝手に使うことはできず、

 

医療法により、

病床数が20床以上で、

  • 医師数
  • 看護師数
  • 薬剤師数

などの厚生労働省令で定める人 員 配 置を満たす必要があります。

 


Sponsored Link

 

1)開設者による病院の種類

病院は医療法により、

  1. 公的組織
  2. 非営利組織

にしか開設が認められていません。

 

非営利組織とは、

  • 医療法人
  • 学校法人
  • 社会福祉法

などです。

 

もう少し分かりやすくまとめると、

  1.  国立病院・厚生労働省
    ・独立行政法人国立病院機構
    ・独立行政法人労働者健康福祉機構
  2.  公立病院・都道府県
    ・市区町村
  3. 公的・社会保険関係法人の病院・地方独立行政法人
    ・日本赤十字社
    ・済生会
    ・国民健康保険団体連合会
  4. 学校法人の病院・国立大学
    ・公立大学
    ・私立大学
  5.  一般法人の病院・公益法人
    ・医療法人
    ・社会福祉法人

ということになります。

 

病院は病床が20床以上で、人員配置規定を満たさなければならないのですが、

病院は、都道府県の医療計画に基づいて開設され都道府県知事の許可を必要なのです。

 

診療所と異なって、個人が勝手に病院を開設することはできないのです。

 


Sponsored Link

 

2)機能による病院の種類

病院はその機能によって、

  1. 特定機能病院
  2. 地域医療支援病院
  3. その他の一般病院

の3つの種類があります。

 

  1. 特定機能病院 

    病床数が400床以上で、厚生労働大臣によって承認される病院で、・高度医療
    ・医療技術の開発・評価
    ・高度の医療に関する研修ができる病院です。

    平成5年から制度化されて、平成29年6月1日現在で全国に85病院がありますが、
    国立大学附属病院などが多いようです。

    所在を見る ⇒ 特定機能病院一覧

     

  2. 地域医療支援病院 病床が200床以上で、都道府県知事によって承認される病院で、・医療機器などを一般病院や診療所と共同で利用する
    ・かかりつけ医を後方支援する病院で、

    他の医療機関からの紹介患者数の比率が80%以上あることなども条件で、

    平成9年4月の医療法の改正で制度化された医療機関で、全国に400病院ほどがあります。

    所在を知りたい ⇒ 地域医療支援病院リスト

     

  3. その他の一般病院特定機能病院、地域医療支援病院以外の病院です。

 

その他には、

 

  • 精神病院(精神病床のみの病院)
  • 結核病院(結核病床のみの病院)

があります。

 

やや古い資料なのですが、

2010年10月現在では、

  • 病院  : 8,670施設
  • 診療所 : 99,824施設

あります。

また、99,824の診療所のうち、89,204は(89.3%)が病床0の診療所です。

 

いかがでしょうか?

あなたの働きたい病院はどのような種類の病院でしょうか?

 

ナースではたらこ

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ