認定看護師になれば給料は上がるか?

はじめに

看護師の給料は良いといっても、夜勤やシフト勤務を考えればそれほど良いといえないと思います。

看護師のキャリアアップで最も確実なのは、

認定看護師の資格を取る

ことではないでしょうか?

今年の第26回認定看護師の認定試結果の発表ももうすぐですが、

認定看護師の資格を取れば給料はアップするのでしょうか?

 

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認定看護師になれば給料は上がるのか?

認定看護師の資格を取る看護師が増えており、

昨年の第25回認定審査で新たに1,478人が認定されたことにより、

認定看護師の数は18,728人になりました。

 

認定看護師2

就業看護師数は150万人くらいですから、

看護師の80人に一人くらいが認定看護師だといえます。

 

看護師の給料は高い?

少し古いデータになりますが、

日本看護協会の2012年の調査では、

看護師の平均年収は約519万円

だったとのことです。

 

年収は、医療施設の経営母体によって異なります。

国公立の病院であれば公務員の規定によりますし、

私立大学系の法人、個人経営、など医療施設の経営母体はさまざまですから経営状況によって、そこで働く看護師の給料には差が出てくるのは当然です。

 

給料は、

基本給と各種手当に分かれているところがほとんどですが、

学歴や資格の有無によって基本給が変わってきます。

 

基本給の算定基準は従来は年功を重視して決められていましたが、

最近では年功よりも職務や能力を重視する傾向にあるようです。

 

認定看護師になっても給料はすぐには上がらない

日本看護協会の労働政策部が刊行している「協会ニュース Vol.570 ,2015.1」では、

専門看護師や認定看護師の資格を取った後の、

  • 昇格
  • 昇給
  • 手当

についてのアンケート調査結果を発表しています。

 

昇進、昇格、昇給、似たような言葉ですがその違いは、

  • 昇進 : 地位があがること
  • 昇格 : 職能資格制度での等級が上がること
  • 昇給 : 給料が上がること(ボーナスは含まない)

 

 

アンケート調査の結果によれば、

  • 昇進、昇給、手当なし : 76.8%
  • 昇進、昇給あり    : 12.1%
  • 昇進、昇給、手当あり :  5.4%
  • 手当あり       : 27.4%

 

認定看護師給料

ということになり、

認定看護師になってもすぐには給料は上がらない

ということのようです。

 


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認定看護師の就業先や地位は?

認定看護師はどんなところで働いているのでしょうか?

認定看護時の就業先を見てみると、

 

認定看護師3

 

認定看護師の就業先は90%が病院なのです。

その次は訪問看護ステーションで3%でした。

 

看護師の就業場所は、

  • 病院  : 61%
  • 診療所 : 21%

と、クリニックともいわれる診療所でも多くの看護師が働いているのですが、

 

看護師の就業場所

 

クリニックでの認定看護師の割合はわずか1.3%だけしかいないのです。

 

認定看護師の就業先はほとんどが病院で、

病院で働いている看護師の90人に一人が認定看護師のようです。

 


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認定看護師の地位は?

では、

認定看護師の認定試験を受けた看護師はどんな地位の看護師だったのでしょうか?

 

日本看護協会の資料によれば、

1996年の第1回から第24回までで16,861人が認定看護師として認定されています。

 

認定看護して地位を見てみると、

 

地位 地位 人数
1  スタッフナース 7,946
2  主任相当 3,753
3  副師長相当 2,193
4  師長相当 2,035
5  副主任相当 540
6  副看護部長相当 176
7  看護部長相当 57
8  副院長相当 6
 その他 155
合 計 16,861

 

最も多かったのは、役職を持たないスッタッフ看護師が7,946人で、

次いで主任看護師が3,753人でした。

 

認定看護師になった70%が役職を持たない看護師や主任看護師なのです。

 

 

認定看護師になったからといって、

  • すぐに給料が上がる

というものではなさそうです。

 

しかし、

病院で働いている看護師の90人に一人が認定看護師だということを考えれば、

認定看護師は看護師のエリートだともいえるのです。

 

将来ずっと看護師として病院で働きたいという希望であれば、

認定看護師の資格は取っておくべき資格だといえるでしょう。

 

 

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