看護師の転職支援サイトが変わる?

はじめに

看護師の総数は160万人。

日本看護師協会によると、

看護職員の離職率は、

  • 常勤看護師 :  10.9%
  • 新卒看護師 :  7.5%

だったそうです。

 

毎年30%の看護師16万人が離職しているのです。

その正確な転職率はわかりませんが、

2/3としても12万人が新たな入職先を探し

転職者の30%は看護師の転職支援サイトを利用しているそうなのです。

 

日本医師会総合政策研究機構は、

改正職業安定法の2018年1月の施行開始により、

看護師の転職支援サイトが変わる可能性があるというのです。

 

2018年から看護師の転職支援サイトはどのように変わるのでしょか?

 

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看護師の転職支援サイトは変わるのか?

看護師の転職では1/3の看護師さんが看護師の転職支援サイトを利用しているといわれています。

年間の看護師の離職者数は16万人程度ですから、

離職者の2/3が転職するとすれば4~5万人が看護師の転職支援サイトを利用して転職していることになります。

 

2018年1月に改正職業安定法が施行されるのですが、

日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は、

改正職業安定法が医療分野の人材紹介に及ぼす影響

を発表しました。

 

2018年1月に看護師の転職支援サイトは改正職業安定法の施行により変わるのか?

詳しく見る ⇒ 日医総研のプレスリリース

 

改正職業安定法とは

医療分野の人材紹介に影響をおよぼすであろうという改正職業安定法とはなになのでしょうか?

今年の3月 31 日に職業安定法の一部の改正を含む「雇用保険法等の一部を改正する法律」が成立し公布されました。

そして、関係する省令や指針が6月30日に改正され、

平成30年1月1日から、企業の「求人ルール」や「職業紹介事業の運営ルール」が変わるのです。

詳しく見る ⇒ 厚生労働省

 

この改定は新卒者だけに限らず転職者にも関わる法改定なのですが、

看護師さんに関係する部分は、

 

募集・職業紹介時の労働条件明示

  • 「固定残業代制」を採用する場合にはその詳細を明示する
  • 「裁量労働制」を適用している場合には「みなし労働時間」を明示する

 

というようなことで、

看護師の転職に不利益になるようなことはありません

 

改正職業安定法の看護師の転職支援サイトへの影響

日本医師会総合政策研究機構は「人にやさしい医療を目指して」、「国民のための医療政策展開」をサポートするシンクタンクとして平成9年に設立された機構ですが、

 

 

人材紹介会社による医療機関に看護師を紹介する人材紹介サービスには、

入職した看護師らが早期離職してしまう問題がある

としており、

2018年1月に施行される改正職業安定法を契機に、

人材紹介業界での自主的な問題解決とより厳しい基準の採用

が必要だとコメントしているのです。

 

具体的には、

  1. 人材紹介会社からの看護師の定着率が悪い
  2. 早期退職を促して別の医療機関に紹介して手数料を得ている人材紹介会社がある
  3. 人材紹介会社への紹介手数料が医療機関の経営を圧迫している

というような問題があるというのです。

 

 

2018年1月に施行される改正職業安定法の要項では、

  • 人材紹介会社は6ヵ月以内の離職者数を公表する
  • 入職先を紹介した就業者には2年間転職勧奨を行わない
  • 短期間で離職した場合に医療機関に手数料の一部を返金する

ことなどが盛り込まれており、

人材紹介業界がサービスの質向上に積極的に取り組むことが望まれると指摘しています。

 

さらにこれらの処置でも人材紹介サービスで入職した看護師の定着率が低ければ、

3ヵ月や6ヵ月での離職では手数料を100%返還するという厳しい返戻金制度を設けるべきだと提言しています。
日医総研の報告所では、

そもそもの問題は人材紹介会社やその会社の営業担当者の質のバラツキににあると指摘しています。

 

簡単に内容を紹介しましたが、

影響を受けるのは

  • 質の低い転職支援サイト
  • 悪意のある転職をくり返す看護師

 

だけであって、真面目な看護師であるあなたには全く影響がありませんから安心して下さい。

 


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看護師の転職支援サイトとは

日本看護師協会によると、

2015年での看護師総数は163万人。

そして、2017年4月の日本看護師協会による「2016 年 病院看護実態調査」によれば、

 

2015 年度の看護職員の離職率は、

  • 常勤看護師 :  10.9%
  • 新卒看護師 :    7.8%

だとしています。

毎年、およそ10%の看護師が離職しているのです。

 

詳しく読む ⇒ 2016 年 病院看護実態調査

 

離職した看護師が転職先を探す方法としては、

  1.  転職サイト          : 30%
  2.  ハローワーク         : 20%
  3.  直接応募              : 20%
  4.  その他(友達の紹介など)      : 30%

で、看護師の転職支援サイトを利用して転職する看護師が増えているそうです。

 

詳しく読む ⇒ 看護師の転職サイトで転職に成功するには

 

転職支援サイトは医療機関から頼まれて看護師を探している

最近は看護師の転職支援サイトがたくさんありますが、

その仕組みはどうなっているのでしょう?

 

看護師転職サイトは医療機関から頼まれて看護師を探しているのです。

 

看護師不足がいわれているのですが、平成18年度の診療報酬改定により7対1の可惜な看護配置基準が導入されてからさらに看護師不足に拍車がかかり、

どの医療機関でも優秀な看護師を欲しがっているのです。

 


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医療機関ではハローワークなどでも求人をかけるのですが、看護師転職サイトなどの人材派遣会社にも依頼して優秀な看護師を探しているのです。

 

正職業安定法の2018年1月の施行開始により看護師の転職支援サイトは変わるのか?

 

医療機関では、看護師を紹介してもらった見返りとして人材派遣会社に謝礼を払うのです。

医療機関が人材派遣会社に支払う謝礼の額は明らかにされていませんが、

 

謝礼は看護師の年収の1割程度

といわれています。

 

看護師の平均年収は500万円程度といわれていますから、

医療機関に1人の看護師を紹介すると人材派遣会社は50万円程度の謝礼を貰えるのです。

 

詳しく読む ⇒ 転職支援金を出すサイトは良い看護師の転職サイトか?
年間の看護師の離職者数は16万人。

その2/3が転職先を探すとすると12万人、、、。

看護師の転職市場は規模が大きいのです。

 

そのようなわけで、ネット上には多くの看護師の転職支援サイトがありますが、

職業紹介業を行うためには厚生労働省の許可が必要なのです。

 

看護師の転職支援サイトを利用して転職先を探すのであれば、

厚生労働省の許認可を受けている人材派遣会社の転職支援サイトを利用してください

 

サイトの下部には「運営者情報」が記載されているはずですから、

  1. 運営している会社はどのような会社なのか?
  2. 厚生労働省の認可をうけているのか?

の2点は必ず確認して下さい。

 

転職をするのであれば看護師の転職支援サイトを利用すべきです。

看護師の転職支援サイトのような無料の転職支援サイトは看護師や医師だけにしかありません

それだけ看護師が不足しており売り手市場だということです。

 

ナースではたらこ

 

 

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