放送大学で准看護師が看護師になる方法
准看護師数が減っているといっても、
2014年の厚労省の調査では、
准看護師は32万3,000人もいるのです。
高校進学率が高まったことから中学卒業後に准看護師養成所に進む人数は減ったのですが、
最近は、
社会人から看護師を目指して准看護師になる人が少なくないのです。
准看護師から看護師になる方法は幾つかあるのですが、
2018年春から、
准看護師の経験年数が10年から7年に短縮され、
更には5年に短縮される動きもあることから、
准看護師から看護師にステップアップしやすくなりました。
そして、
放送大学を利用すればさらに准看護師から看護師になりやすいのです。
准看護師から看護師になる方法
看護師には2種類あります。
厚生労働省の国家資格である看護師と、
都道府県知事が承認する准看護師です。
准看護師の看護業務は看護師とほとんど同じですが、
准看護師は、
医師、歯科医師またが看護師の指示を受けて業務を行う、ということで、
患者からみて看護師と准看護師の区別はつきません。
日本准看護師連絡協議会によると、
平成28年末現在で32万人の准看護師が就業しており、
就業場所は、40%病院、60%が診療所や訪問看護ステーション、社会福祉施設、介護保険施設だとしています。
中学卒業後に2年間准看護師養成所で学べば准看護師になれ、
看護職になる最短の道は准看護師になることなのです。
さらに、准看護師から看護師にステップアップする道もあるのです。
准看護師から看護師になる方法
准看護師が看護師になるためには、看護師国家試験の受験資格を得なければなりません。
その方法は、
- 全日制の看護師学校養成所に2年間通学する
- 定時制の看護師学校養成所に3年間通学する
- 准看護師に7年以上就業して通信教育で2年間学ぶ
という3つの方法です。
最も多いのは、
准看護師として働いた後に看護師学校養成所の通信制課程で2年間学んでかんごしの受験資格を得る方法です。
詳しく見る ⇒ 准看護師から正看護師になる方法が変わった
2018年春から「准看護師の就業経験」が10年から7年に短縮され、
さらには5年にすることも検討されており、
准看護師から看護師を目指している人には朗報です。
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働きながら看護師になる方法
准看護師が看護師国家試験の受験資格を得るためには看護師学校養成所で所定の単位を学ぶ必要があります。
看護師学校養成所には、
- 2年課程(全日制)
- 3年課程(定時制)
- 2年課程(通信制)
があるのですが、
准看護師として働きながら看護師になるためには通信制を利用する方が得策です。
全国17ヵ所
2004年に、准看護師が看護師になるための通信制による教育が開始されました。
詳しく見る ⇒ 看護師学校養成所
准看護師として7年以上の就業経験を積んだ後に、
看護師学校養成所 2年課程(通信制)に入学し、
65単位以上を修得して卒業すれば看護師国家試験を受けることができるのです。
通信制では、
- 主に通信教材による学習
で学習しますが、
- 病院などでの見学実習
- 面接授業(登校による授業
- 事例検討(紙上事例演習)
などの授業も行われ、
学校によって異なりますが2年間で50日程度の登校学習があります。
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放送大学を利用して看護師になる方法
准看護師として働きながら看護師になるには、
- 准看護師としての7年間の就業経験の後に、
- 看護師養成学校で2年間の通信教育を受ける
ことが必要なのですが、
放送大学で看護師学校養成所が指定する単位を取得すれば、
さらにスムーズに看護師になることも可能です。
放送大学では、
- 就業経験が7年にならなくても入学でき、
- 修めた単位が養成所の単位として認定される
のです。
看護師養成学校では65単位を修得する必要があるのですが、
放送大学で修得した単位は、65単位の2分の1を超えない範囲で養成所で修得した単位として認定されるのです。
詳しく見る ⇒ 放送大学
厚生労働省は、
看護師国家試験の受験資格取得に、放送大学の単位を活用することを推奨しており、
放送大学へは7年以上の就業経験を満たす前でも入学できますから、
看護師養成学校への入学前に、あらかじめ放送大学で単位を修得しておくことが可能なのです。
看護師養成学校へ入学する前に放送大学で単位を修得しておくと、その後にはゆとりをもって学習することができるのです。
15,000人の医療関係者が放送大学で学んでおり、
放送大学の学生の18%が医療従事者だそうです。
看護短大や看護師養成所を経て看護師になった人でも放送大学で看護大学と同じ看護学士の資格を得ることも可能なのです。
詳しく見る ⇒ 放送大学で看護大卒の資格を取る
准看護師として働きながら看護師を目指すなら放送大学の活用も考えてみたらいかがでしょうか?