看護師の給料は本当に高いのか?

看護師の給料は民間女性の給料に比べて200万円も高いといわれます。

2014年の国税庁の調査によると民間の平均年収は約415万円でしたが、

看護師の平均年収は473万円と民間の平均年収よりも約60万円も高く、女性の平均年収を200万円も上回るのです。

  • 看護師の平均年収 : 473万円
  • 民間の平均年収 : 415万円
  • 女性の平均年収 : 272万円

しかし、

  • 最近の看護師の給料はそれほど高くない
  • 夜勤や仕事内容を考えれば看護師の給料は高くない

との声も聞かれるのですが、

看護師専用コミュニティサイトである看護roo!(カンゴルー)を運営する(株)クイックは、

2018年2月28日に公表された厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査を解析し、看護師の給料事情を評価したことを明らかにしました。

はたして、

看護師の給料は高いのでしょうか?

 

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看護師の給料は本当に高いのか?

(株)クイックは看護師専用コミュニティサイトである看護roo!(カンゴルー)を運営していますが、

一般に「高い」とのイメージが強い看護師の給料について最新データを基に分析し、その実態を明らかにしたとプレスリリースしました。

詳しく読む ⇒ (株)クイック・プレスリリース

 

この看護師の給与の実態調査では、先月2月28日に公表された厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査を元に、

最新の看護師の給料を分析したものです。

なお、平均年収は所得税や社会保険料などを控除する前の給与額で、

時間外勤務手当や深夜勤務手当などの超過労働給与や通勤手当、家族手当などを含む給与額です。

 

その結果、

  • 看護師の年収は女性の平均年収を上回っている
  • 看護師の年収は全労働者の平均年収よりやや低い

ということがわかったのです。

 

給料高いと思っていた看護師の給料はそれほど高くない

看護師の給料は高いというイメージがありましたが、

  1. 全労働者の平均年収  : 491万1,500円
  2. 看護師の平均年収   : 478万2,700円(-12万8,800円)
  3. 女性労働者の平均年収 : 377万8,200円(-100万4,500円)

ということで、

全労働者の平均年収を12万8,800円も下回っています。

 

上に紹介した2014年の国税庁の調査結果に比べればその格差は縮まってきているようです。

2014年の国税庁の調査結果

  1. 看護師の平均年収 : 473万円
  2. 民間の平均年収  : 415万円
  3. 女性の平均年収  : 272万円

 

看護師には、

  • 女性看護師
  • 男性看護師

がいますので、

看護師の年収と女性労働者の年収を比較すると、看護師の年収は100万4,500円も高いのですが、

男性看護師の場合にはそれほど高いとも言えないようです。

 

女性看護師の給料は高いが男性ではそれほど高くない

 


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女性看護師の初任給料は高い

今回の調査では、

女性看護師について年齢別の給料を比較しています。

 

20~24歳の女性の看護師の給料の比較では、

  1. 女性看護師   : 389.0万円
  2. 労働者全体   : 314.9万円(-74万1,000円)
  3. 女性全体    : 297.0万円(-92万円)

ということで、

新人女性看護師の給料は、同世代の男女労働者、女性労働者の給料よりも74~92万円も高いのです。

 

看護師のあなたの給料は高いのか

しかし、

一般労働者の給料は54歳まで年齢に伴って上昇するのですが、

女性看護師や女性労働者の給料の伸びは緩やかで、

45歳以上では看護師の給料は一般労働者の給料に追い越されてしまうのです。

 

この結果から、

看護師の初任給は高いが給料の伸びは悪い

といわざるをえません。

 


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看護師の給料の伸びは良くない

2013~2017年の4年間の給料の伸びをみると、

  1. 全労働者の年収  : 約22万円のアップ
  2. 女性労働者の年収 :  約24万円のアップ
  3. 看護師の年収   : 約6万円のアップ

と、看護師の給料のアップが一番低いのです。

 

看護師の給料が高いというのは都市伝説

調査グループでは、

2009年のリーマン・ショックに始まった不況により労働者全体の給料が大きく落ち込んだのだが、

看護師の給料はほぼ横ばいを維持してきたとして、

看護師の給料は景気の動向に左右されにくい特徴がある

としています。

 

その他の調査項目では、

平成29年賃金構造基本統計調査により、女性の129職種について、

女性の職種別の給与ランキングでは看護師は18位だったとしています。

 

 

 

以上のことから、

  1. 女性看護師の給料は高いが男性ではそれほど高くはない
  2. 女性看護師の初任給は非常に高い
  3. 看護師の給料の年齢に伴う上昇は穏やか
  4. 45歳以降の看護師の給料は低い
  5. 看護師の給料は景気に左右されにくい

ということが言えるようです。

 

看護師の給与は医療施設によっても大きく異なります。

  • 技量に見合った給与をもらっているのか?
  • 他の医療機関ではもっと給料が良いのか?

ということは誰もが気になるところですが、

そんな場合は看護師の給与アプリを使えば簡単に疑問が解決出来ます。

 

詳しく読む ⇒ 看護師の給与をアプリで診断してみる

看護師の給与が高いかをアプリで診断することができます

 

命を預かる責任の重さや、厳しい労働環境に比べて対価が見合っていない」との声が根強くあるのも実情です。

 

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