専門看護師の資格を取って看護師のキャリアアップ
はじめに
看護師のスキルアップをするためにはいくつかの方法がありますが、
資格を取ってキャリアアップをするのが一番です。
資格の中で、日本看護協会が認定している、
1.専門看護師
2.認定看護師
のいずれかを持っていれば、
凄い看護師
といわれます。
今日は専門看護師について説明したいと思います。
専門看護師とは
専門看護師とはどんな資格なのでしょうか?
専門看護師とは、
複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して、
水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、
特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師
のことで、
保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかる
ことを目的として1995年から認定制度が開始されました。
専門看護師は、
- 日本看護協会
- 日本看護系大学協議会
とが連携して認定している認定制度によるもので、
日本看護系大学協議会が、
- 教育課程の特定
- 教育課程の認定・認定更新
を行い、
日本看護協会が、
- 専門看護分野の特定
- 認定審査・認定更新審査
などを行っています。
専門看護師の仕事と役割
専門看護師とはどんな仕事をするのか?
専門看護師はその専門看護分野において6つの役割を果たすことを求められています。
- 実践:個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する
- 相談:看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う
- 調整:必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う
- 理論調整:倫理問題が発生する治療では個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる
- 教育:看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす
- 研究:専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う
専門看護師の専門看護分野には、
- がん看護
- 精神看護
- 地域看護
- 老人看護
- 小児看護
- 母性看護
- 慢性疾患看護
- 急性・重症患者看護
- 感染症看護
- 家族支援
- 在宅看護
- 遺伝看護
- 災害看護
の13分野があるのです。
2017年12月時点で2,104人の専門看護師がいますが、
専門看護師は、
- 病院
- 看護大学などの教育
- 訪問看護ステーション
などで働いています。
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専門看護師になるには
専門看護師になるには、
認定試験に合格する必要があるのですが、
認定審査を受けるには、
- 看護系の大学院・修士課程を修了
- 看護師として5年以上の実践経験
の必要があります。
専門看護師になるには看護大学の大学院・修士課程を修了する必要があるので、
看護師としての経験を積めば誰でもが認定試験を受けられるというわけではないのです。
ですから、それだけ貴重な資格とも言えるのです。
2017年度の専門看護師審査では、
13分野において344名が受験し238名が合格しています。
合格率は69.2%です。
詳しくいえば、
認定審査では11分野276名が合格し、再認定審査では2分野の5名が合格したのです。
専門看護師の総数は2,104名になりました。
専門看護師の審査に合格した後は、5年ごとに資格を更新する必要があります。
専門看護師の総数は2017年末に2,104人ですが、
2014年の看護師と准看護師を合わせた就業看護職員数は142万6,932人ですから、
専門看護師は看護師669人に1人と非常に貴重な存在なのです。
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専門看護師は誰でも取れる資格ではありません。
大学院の修士課程を修了しなければ受験資格はないのですが、
将来は、
- 看護現場で専門知識を実践したい
- チーム医療を実践したい
- 看護師を育成する仕事をしたい
という夢があれば挑戦してみたらいかがでしょうか?