専門看護師認定審査で盗用の不正行為

専門看護師の認定審査では、

看護実績報告書や実践報告書を提出しなければなりません。

多忙な看護業務をこなしながらの報告書作成は本当に大変です。

友人や先輩の専門看護師から報告所を見せてもらったり参考にする機会もあるかもしれませんが、

例え一部でも借用や盗用は厳禁です。

昨年の第27回専門看護師認定審査では、

5人の看護師が盗用の不正行為の疑いにより、

戒告処分に相当する厳重注意を通知

を受けているのです。

 

 

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専門看護師の認定審査で盗用の不正行為

日本看護協会は、

2017年10月31日に第27回専門看護師認定審査をおこない、

2017年12月15日に認定審査の結果を発表しました。

 

しかし、

 

2018年7月2日、

日本看護協会は、

専門看護師の認定審査において盗用による不正があったとして処分した

と発表したのです。

 

専門看護師

 

詳しく見る ⇒ 盗用疑いに関する処分について

 

第27回専門看護師認定審査は、2017年10月31日に東京で行われました。

この審査では、昨年度から新たに遺伝看護分野と災害看護分野を含む、計13分野について303人が受験しました。

 

そして、

2017年12月15日に、

13分野で238名が合格したことを発表しました。

また、

認定更新審査では11分野で276名が合格し、

再認定審査でも5名が合格

したと発表しました。

 

受験者数は344名で、276人が合格しましたから合格率は80.2%で、

昨年度に新たに設けられた遺伝看護専門分野では5名、災害看護専門分野では8名が合格しまし、

専門看護師数は2,104名になったのです。

 

しかし、

2018年7月2日、

 

専門看護師審査において、

一部の受験者が提出した「看護実績報告書/実践報告書」が他者の報告書と、

文字列の一致率が高いことから盗用の疑いがあり、

当該受験者が作成したものと判断でないことから審査不合格

となった事案があったと報告したのです。

 

この盗用の疑いは、
認定審査では、

  • がん看護分野 : 2名

認定更新審査では、

  • がん看護分野 :  1 名
  • 慢性疾患看護分野 :  1 名

再認定審査では、

  • 急性・重症患者看護分野  : 1 名

と5名が該当したとのことです。

 

日本看護協会は、

専門看護師規程に基づいて調査会を設置して審議し、

5名に対して戒告処分に相当する厳重注意を通知したとのことです。

 

日本看護協会は、

過去に提出された全ての「看護実績報告書/実践報告書」について文字認識をおこなっており、

専門看護師審査において新たに提出された看護実績報告書と実践報告書と、

文字列の一致率を機械的に確認

していることから、

他の受験者の文章の一致を機械的に判別することができ

致率が一定の割合以上の場合には他者の報告書の盗用と判断しているそうなのです。

 

このことは、

  • 認定の手引き
  • 認定更新の手引き
  • 再認定の手引き

に明記されており、

他の受験者の報告所からに一部や全部の借用は一切認められないとしています。

 

同様の盗用は、

2013年の認定看護師の更新審査においても発生しており、

感染管理分野の認定看護師1名が認定取消処分

を受けています。

 

日本看護協会の専門看護師や認定看護師の認定試験に限らず、

論文の無断借用や盗用事件は多くの専門分野において数多く発生しています。

 

デジタル技術の進歩により、

ワープロ印刷による文書や手書き文書にかかわらず、

文書のデジタル化は非常に進歩しており、

文字列の一致は瞬時に判別できるのです。

 

また、AI技術の進歩で、

文章の「てにおは」少し変えたような文章でも文章の内容の一致を判別できるのです。

 

看護師の仕事は忙しいことから、ついつい、友達看護師の報告書を写してしまったということなのでしょうが、

  • 戒告処分に相当する厳重注意
  • 認定取消処分

を受けるようなことになったら看護師生命も危うくなってしまうのです。

 

 

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