准看護師と正看護師の違いと利点
看護師になりたいけど、、、
- 経済的理由で早く看護の仕事に就きたい
- 高校中退のため高校の卒業資格がない
- 違う職種から看護師になりたい
という人にとっては准看護師から看護職に就くことが近道です。
准看護師の資格は将来的にはなくなるなどともいわれますが、
准看護師は診療所や看護ステーションなどの多くの医療施設で人気が高いのです。
准看護師は平成28年時点でも32万人も就業しており、
准看護師は看護師不足になくてはならない存在なのです。
准看護師と正護師の違いは?
准看護師と正看護師の違い、
それはズバリ言って、
資格の認定者の違いです。
正看護師の免許は厚生労働大臣が発行する国家資格です。
一方、
准看護師の免許は都道府県知事が発行する免許なのです。
しかし、
准看護師の免許は都道府県知事が発行したといっても、その都道府県でしか働けないわけではありませんから安心してください。
准看護師になるためには
正看護師になるためには、
高校を卒業してから、
- 看護専門学校(3年)
- 看護短期大学(3年)
- 看護大学(4年)
で勉強した後に国家試験に合格する必要があります。
一方、
准看護師の場合は、
中学校を卒業したあとに、
- 准看護師養成所(2年)
で勉強した後に准看護師試験に合格すれば准看護師の資格が得られます。
なお、
高等学校で衛生看護科を設けている学校を卒業しても准看護師になることができます。
准看護師は、
- 資格を取得するまでの期間が短い
- 中学卒業で准看護師養成所に入れる
ということから、
- 経済的理由で早く看護の仕事に就きたい
- 高校中退のため高校の卒業資格がない
という人でも看護職に就けるという利点があるのです。
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准看護師と正看護師の仕事の違い
日本准看護師連絡協議会によれば、
平成28年末の時点で32万人の准看護師が就業しており、
就業場所としては、
- 病院 : 40%
- 診療所、訪問看護ステーションなど : 60%
だとしており、
准看護師と正看護師の就業先に大きな違いはありません。
准看護師と正看護師の違いは、
准看護師は、
医師、歯科医師、または看護師の指示を受けて業務を行う
ということです。
准看護師は正看護師と異なり、
自分の判断で看護を行うことができず医師か看護師の指示が必要なのです。
しかし、
病院で働いている准看護師と正看護師を患者が見分けることはできないそうですから、
実際の業務内容に大きな違いはないようです。
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准看護師はなくなるのか?
厚生労働省は1990年代から、
正看護師と准看護師を一本化する提言を出しています。
日本看護協会でも、
准看護師の地位向上や賃金アップのために准看護師を廃止して看護師に一本化することを提案しています。
これらの背景を考えれば、
准看護師は廃退の方向にあると考えられますが、
2014年時点で、
准看護師は看護師全体の22%(34万人)をも占めており、
直ぐに無くなることはないと考えられます。
准看護師は、
診療所や訪問看護ステーション、社会福祉施設、介護保険施設などでの需要が高く、
- 日本医師会
- 日本精神科病院協会
などの他にも、
- 自民党国会議員が地域を支える看護職員養成促進議員連盟
が設立するなど、
准看護師の育成を支持する声も大きいのです。
准看護師から正看護師にステージアップすることは充分に可能なのです。
- 経済的理由で早く看護の仕事に就きたい
- 高校中退のため高校の卒業資格がない
- 違う職種から看護師になりたい
という人でにとっては准看護師から看護職に就けるという利点があるのです。
現在の看護師不足が背景にあることから
准看護師から正看護師になるための資格取得を応援している医療施設はたくさん有るのですが、
次回はそのようなことをお知らせしましょう。
詳しく見る ⇒ 准看護師から看護師になる方法が変わった