認定看護師が変わると今の資格はどうなる?

日本看護協会は、

認定看護師制度を開始して20年を経過したことから、

医療や保健福祉の変化に応じた見直しが必要だとして、

認定看護師制度の見直しを検討しています。

認定看護師制度はどう変わるのか?非常に興味深いところですが、

 

「認定看護師制度再構築に関する制度設計(案)」が明らかになり内容が見えてきました。

  • 認定審査は2019年度から開始する
  • 認定看護師教育は2020年度から開始する

としているのですが、

認定看護師制度はどのように変わるのか?

も知りたいところですが、

 

最も気になるのは、

現在の認定看護師の資格はどうなるのか?

ということだと思います。

 

そこで、

認定看護師制度が変わったら今の資格はどうなるのか?

そっそく調べてみました。

 

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認定看護師の制度が変わっても今の資格は移行できる

 

日本看護協会は、

認定看護師制度の再構築に関ついてパブリックコメントを求めるとして、

認定看護師制度再構築に関する制度設計(案)

を明らかにしています。

 

詳しく見る ⇒ 認定看護師制度の再構築へのパブリックコメント

 

変更点の具体的な内容は、認定看護師の制度が変わるに書きましたのでご覧いただくとして、

詳しく見る ⇒ 認定看護師の制度が変わる

 

あなたが一番知りたいのは、

今持っている認定看護師の資格はどうなるの?

ということだと思います。

 

日本看護協会は、

認定制度の改訂後も資格の名称は「認定看護師」とする

として、

 

現行の認定看護師については

所定の特定行為研修を修了することにより、

新たな認定看護師へ移行できるものとする。

 

と明記していますから、まずは安心してください。

 


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今の資格を移行するためには条件がある

しかし、

今の資格が自動的に新しい制度に移行できるわけではありません

 

新しい認定看護師の制度では、

  1. 特定行為研修が加えられる
  2. 認定看護分野を再編成する

ということが明らかにされています。

 

一番のポイントは、

認定看護教育に特定行為研修が加えられる

ということなのです。

 

新しい認定看護師制度では、

  認定看護師 = 特定看護師

ということになるようなのです。

 

特定看護師というのは、

特定行為研修を受けた看護師のことで、

特定看護師は、

医師の指示がなくても特定の医療行為を看護師の判断で行える

という制度なのです。

 

特定行為制度は厚生労働省が設立した制度で、

特定看護師になるためには「特定行為研修を受講して特定看護師になる

に書きましたように特定行為研修を受けなければならないのです。

 

 

今の資格を移行するためには特定行為研修を受ける必要がある

現在の認定看護師の資格を新しい制度の認定看護師に移行するためには、

「特定行為研修を受けなければならない」のです。

 

日本看護協会は、

現行の認定看護師については

所定の特定行為研修を修了することにより

新たな認定看護師へ移行できるものとする。

 

所定の特定行為研修については、

  1. いずれの特定行為研修指定研修機関でも履修できる
  2. 履修すべき科目については引き続き検討する

としており、

  • 履修すべき科目数
  • 履修に必要な時間数

などについては全く明らかになっていません。

 

重要なことは

新たな認定看護師へ移行しない場合には有効期間の満了をもって資格を失効する

と明記されていることです。

 

認定看護師は5年ごとに更新しなければなりませんから、

必要な特定行為研修を受けて新たな認定看護師へ移行しなければ

認定看護師の資格を失ってしまうのです。

 


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ちなみに、

特定看護師になるための特定行為研修は、

 

特定行為研修の内容は、

  1. 共通科目 :315時間
  2. 区分別科目:15~72時間

に分かれ、講義、演習または、実習によって行われ、

研修機関によっては、講義、演習に「eラーニング」を導入することが可能である。

とされています。

 

詳しく見る ⇒ 厚労省・特定行為研修制度

 

 

新しい認定看護師制度では、

  1. 認定看護師研修に加えてどれだけ特定行為研修を受けなければならないのか?
  2. 資格を移行するにはどれだけ特定行為研修を受けなければならないのか?

については全く分かっていない状況です。

 

日本看護協会は、8月10日まで制度設計の案に対するパブリックコメントを求め、

9月頃に新制度の概要を明らかにすると述べていますので、

それまで待つ必要があるようです。

 

 

 

厚生労働省は特定の医療行為ができる特定看護師を2025年までに10万人養成するとして、

2015年10月に特定看護師制度を立ち上げたのですが、

2017年末で738人しかいないのが現状です。

 

一方で、

日本看護協会による認定看護師数は2018年現在で1万9,835人にも上っています。

 

日本看護協会の新しい認定看護師制度では、

従来の認定看護師の資質に加え特定医療行為のできる看護師を養成しているようです。

 

従来の認定看護師の資格は新制度に移行できるのが特定行為研修を受けなけなければならないようです。

 

 

 

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