訪問看護師の仕事内容と給料は？
訪問看護師に転職する看護師が増えています。
訪問看護師は、
- 自宅の近くで働ける
- 定時で働ける
- 夜勤がない
というメリットがあるり、人気なのです。
訪問看護師は人手不足でこれから注目を浴びる看護師の仕事です。
- 訪問看護師の仕事の内容は？
- 訪問看護師の給料は？
詳しく説明しましょう。
訪問看護とは？
厚生労働所は、
訪問介護とは、病又は負傷により居宅において継続して療養を受ける状態にある者に対し 、
その者の居宅において看護師等が行う療養上の世話又は必要な診療の補助をいう。
としています。
訪問看護は、1991年の老人保健法の改正により老人訪問看護制度が創設されたことにより、
在宅の寝たきりの老人に対しての訪問看護が実施されたことにより始まりました。
2000年に介護保険法制度が実施され、
40歳になると全ての人が介護保険に加入することが義務づけられました。
そして、
40歳以上で下記の要件を満たせば介護保険を受けられるようになり、
- 第1号被保険者 ： 65歳以上（介護が必要な人）
- 第2号被保険者 ： 40～64歳（末期がん、リウマチ、脳血管疾患など16種疾病）
訪問看護が受けられるのです。
平成26年時点で訪問看護の利用者は40万人に達し、
団塊の世代が75歳以上になる2025年にはさらに訪問看護の利用者は増加すると予測されているのです。
しかし、訪問看護師は就労看護師のわずか2%の32,000人しかいないことから、
現状でも訪問看護は絶対的に不足しており、
2025年頃には10万人の訪問看護師が不足するといわれています。
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訪問看の患者は？
訪問患者の対象は、
介護保険を受けられるのは、
- 第1号被保険者 ： 65歳以上で介護が必要な人
- 第2号被保険者 ： 40～64歳で末期がん、リウマチ、脳血管疾患など16種疾病の患者
とです。
具体的には、
- 65歳以上で要支援・要介護と認定された人
- 40歳以上65歳未満で16特定疾病疾患で要支援・要介護とと認定された人
になります。
16特定疾患とは、
- がん末期
- 筋萎縮性側索硬化症
- 後縦靭帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- 多系統萎縮症
- 初老期における認知症（アルツハイマー病、脳血管性認知症等）
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症（ウェルナー症候群等）
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患（脳出血、脳梗塞等）
- 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病
- 閉塞性動脈硬化症
- 関節リウマチ
- 慢性閉塞性肺疾患（肺気腫、慢性気管支炎等）
- 著しい変形を伴う変形性関節症
の疾患です。
したがって、訪問看護の対象者は以上に該当する方々です。
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訪問看護師の仕事内容は？
訪問看護における看護師の仕事の内容は厚生労働省により定められていますが、
- 看護サービス
- 家族の看護の支援
の2つに分けられます。
1）看護サービス
患者に対するサービスの項目には、
- 健康管理
- 療養生活の世話
- 医療処置・医療危機管理
- 認知症・精神疾患の看護
- ターミナルケアーの看護
などがあります。
療養生活の世話では、
- 入浴や全身性式の介助
- 排泄物介助や指導
- 食事の介助や指導
などをおこないます。
医療処置・医療危機管理では、
- 服薬指導
- 呼吸器管理
- 点滴や注射、血糖測定
- カテーテル管理
- 腹膜透析管理
- 褥瘡予防や処置
など、非常に多岐に亘ります。
2）家族の看護の支援
訪問看護では患者だけでなく、家族を支援することも重要な仕事です。
家族に対しては、
- 介護方法の助言
- 不安やストレスの相談
- 介護用品の相談
- 地域サービスの相談・他機関との連携
など、
家族の不安や心配を取り除き、精神的な支えになってあげることも重要な仕事なのです。
訪問看護では、
- 利用回数
- 時間
も定められています。
基本的には、
- 週 3 回まで
- 1 回30分から90分以内
ですが、
気管カニューレ等の特別な管理が必要な場合や病状の悪化の場合には週4日以上、1 日～3回の訪問看護が認められています。
訪問看護の時間は、地域や訪問看護ステーションによってやや異なりますが、
8時30分～午後5時が多いようです。
そして嬉しいことに、
- 土日は休み
- 夜勤はなし
なのです。
患者の中には夜間の看護が必要な方もいることから、
訪問看護ステーションによっては夜間の看護をおこなっていますが、
夜勤をして稼ぎたいのであれば夜勤をすることも可能でしょう。
気になる訪問看護師の給料は、
はっきり言って、
夜勤手当がないだけ病院勤務よりも低い
ようですが、
夜勤をして稼ぎたいのであれば夜勤をすることも可能です。
詳しく読む ⇒ 訪問看護師の給料は良いのか？
いかがでしょうか？
転職を考えているのであれば選択肢の1つに入れても良さそうだと思います。
