看護師に定年はない?
看護師に定年はないといいますが、
本当に看護師には定年がないのでしょうか?
生涯現役看護師として働くことは可能なのでしょうか?
とはいっても、
若い頃に比べて体力も集中力も落ちてくるの明らかです。
生涯現役看護師として働く希望であれば、あなたに合った看護職を選ぶ必要があります。
看護師に定年はないのか?
結論を言えば、
看護師には定年はありません。
2018年現在で、
看護師免許は、年齢についての返納義務はありませんから、
看護師の免許を保持していれば生涯にわたって看護師として働くことができるのです。
ただし、
職場によって定年が決められており、
一般的には、
- 公務員の看護師では55歳~60歳
- 企業で働いている看護師は60歳
- 民間の医療施設では65歳
というところでしょうか。
看護師にも継続雇用制度が適用される
年金の支給開始が段階的に引き上がられることになり、
平成25年4月から、
男性は老齢厚生年金の支給開始年齢が61歳に引き上げられました。
このことにより、
60歳で定年退職すると年金が支給されるまで「空白の1年」が生じるようになったのです。
政府は、この空白期間を解消するため、
企業に対して60歳以降の雇用の確保が義務付けています。
高齢者雇用安定法9条1項により、
企業は平成18年4月1日から、下記の1~3のいずれかの措置を取らなければなりました。
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律
- 定年年齢を「65歳」まで段階的に引上げる
- 定年を60歳等とし、継続雇用制度を「65歳」まで段階的に引上げる
- 定年制度を設けない
「継続雇用制度」というのは、
雇用している高年齢者が希望するときは、定年後も引き続き雇用する制度で、
2025年には定年が65歳に延長されることになっています。
当然、
看護師にも継続雇用制度が適用される制度ですから、雇用を希望すれば65歳まで引き続き雇用される可能性が高いのですが、
残念ながら再雇用を希望する人が全て再雇用されているわけではないようです。
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男性看護師では定年は深刻な問題
生涯、看護師として働きたいと希望する看護師も少なくはありません。
女性看護師の場合には、
結婚してご主人と共稼ぎの方も多いでしょうから、定年はそれほど深刻ではないかもしれませんが、
最近増えている男性看護師の場合には一家の稼ぎ頭という人も少なくありませんから定年は深刻な問題で、
男性看護師にとっては定年問題は無視できない問題です。
定年退職はどこの会社でもある制度で、
病院などの医療機関でも例外ではありませんが、定年があるかどうかはその医療機関によっても異なります。
大病院では定年のあるところがほとんどで、国公立の病院では国家公務員か地方公務員になりますから定年はしっかり決まっていますが、
病院によっては定年後もパートや嘱託職員として雇用する場合も増えているようです。
しかし、
個人経営のクリニックなどでは定年制度がない場合も少なくなく、70代になっても働いている看護師もたくさんいるようです。
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生涯現役看護師として働くには
一般のサラリーマンでは定年後に再就職先を見つけるのなかなか難しく、
警備要員や駐輪所の管理人として働く人も少なくありません。
看護師の場合は医療施設によっては定年の年齢制限があるにせよ、
再就職の求人には困らないようです。
特に最近では定年後の看護師を積極的に募集している医療施設や介護施設なども増えており、
看護師の求人サイトでは「定年退職後の看護師求人」が増えているといいます。
2025年には団塊の世代が75歳以上となるため、
看護師不足や介護職員の不足がさらに深刻となります。
特に訪問看護の看護師の不足が際立っており、
- 自宅近くで働ける
- 定時で働ける
- 夜勤がない
など、ライフスタイルに合わせて働くことができることや、
医療施設と異なって重病人がいないことから高度な看護技術が要求される機会が少なく、
訪問看護の看護師は定年後の仕事として向いているかもしれませんし、
思い切って訪問看護ステーションを開設することも良い方法かもしれません。
生涯現役看護師として働きたいといっても、
若い頃に比べて体力も集中力も落ちてくるのは間違いありませんし、
夜勤などのシフト勤務も大変になってきます。
生涯現役看護師として働きたいというのであれば、
定年になってから考えるのではなく、
時間をかけて計画的に自分に合った看護職を探す必要があるのです。